設計業務
― 調査企画業務 ― 建物を計画する場合、建築主から与えられる条件がどのようなものであるか十分に把握し理解する必要があります。
・どのような目的でどのような考えをもたれているのか。
・これからの打合わせを進めるにあたりどのように進めるのが良いか。
・工事の予算はどの程度で考えられ、又、発注はどのように行いたいのか。
・建設予定地の状況はどのようなものなのか。
・土地の利用に制限されるものはないか。
・概略の計画はどのようなものか。
以上のようなことを確認しながら基本設計業務に進みます。
― 基本設計業務 ― 提示された条件に基づき、建設予定地への最良の計画を提案するためいろいろな検討を行います。
・設計条件は提示された条件に合っているか。
・法令に支障はないか。又、その法令を適用するに対してどう対応していくか。
・公共施設の供給状況に問題はないか。
・特別な法令による手続きは必要ないか。
・建築主に関係する手続きで必要な資料はどのようなものか。
・さまざまな条件をまとめ、図面化し基本案を提案する。
・設計者の提案内容が建築主の意図に合っているか。
・合わない場合は更に協議をし、理解できた基本計画になるように。その基本計画に基づき工事費の概算を検討する。
以上により協議できた基本計画に基づき次の実施設計業務に進みます。
― 実施設計業務 ― 設計意図が施工者に十分伝えられるように、又、適正な積算ができるように、そして建築意図の建物が完成できるように細部にわたり詳細な検討を行ない実施設計図を作成します。
・建築主の意図が基本計画に十分反映されているか再確認を行なう。
・具体的な資料等により、更に協議を重ねる。
・状況の変化に伴う意図、予算などの変更がないか確認をする。
・関係官庁と打合わせを行ない、関係法令を実施設計に反映させる。
・公共施設の供給状況についても詳細な調査を行なう。
・特別な法令の手続きについても詳細な協議を行なう。
・実施設計に入る基本事項を確定する。
・意匠、構造、設備の各要素を実施設計に反映させる。
・実施設計方針に基づき、実施設計図を作成する。
・工事費概算書を検討する。
・実施設計図を説明し、承諾の上完成設計図とする。